M1グランプリ2023は優勝した令和ロマンは面白かったが、準優勝のヤーレンズが今回良かった
日常の会話劇なんだけど、ちょっとズレた応答が続くだけで不条理感が漂ってギャグになる。
本作『ほつれる』は最初のシーンあたりから漂う非邦画感、、ちょっと邦画にないようなリッなルックからヨーロッパ映画意識してんのかな、おっといきなり木村が事故って死んだ、、ブレッソンの『やさしい女』の冒頭のようだなと思いみていだが、夫の文則が出てきてからはコントにしか見えなくなってしまった
ヤーレンズのM1を見たばかりだったからだろうか
そして死んだ木村の兄哲也の登場シーンで爆笑してしまった。
夫の文則は妻である綿子の行動をあやしみ、英梨に電話を代われという、さらに全然関係ない哲也にも電話をかわれと言った時の哲也の戸惑った表情、、これは爆笑ものだった、古舘寛治は最高の演技だった
その後も、夫の「君の誕生日の年のワインだよ」「まずは謝ろうか」
爆笑である
もうヤーレンズのコントにしか見えない、、、夫役の田村健太郎がヤーレンズの楢原にちょっと似ているところもある
いやこれは監督・脚本の加藤拓也に申し訳ないようなレビューかもしれない、主役の門脇麦、夫役の田村健太郎に申し訳ないレビューかもしれない、、当人たちはおそらく大真面目に作ったのだろうからだ
ただフランス語のコントという言葉は、軽妙な短い物語という意味がある。その原義の意味でもコントと言っていいのではないかと思う。
それに世に出た映画をどう見ようが観客の自由であり、僕としてはコントとしてみたしコントとして面白かった
まあ不倫カップル自体が側から見るとギャグとか不条理劇にしか思えないような行動していたりするわけなので観客には笑う権利はあると思うのだった