そらぴよ

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のそらぴよのレビュー・感想・評価

3.7
「君のために生きたい あなたと一緒に、生きたい」

あの花が咲く丘で君とまた出会えたら ことあの花。寝て起きたら終戦前だった件。など数々の異名を持つ作品。おすすめされたので見てきました。

正直そこまでは泣けませんでした。やはりSF作品を定期的に見るからかこの手の作品にありがちななんかいつ間にかタイムスリップしてるってのが気に入らなかったです。なんか理由をつけて欲しいと思いますが、そんなん言うなら見るなって事なんでしょうね。SF作品じゃないんだよ、恋愛作品なんだよとキレられそうです。

主人公の何も分かってなさがイライラしました。現代にいる人が見れば特攻隊なんて勝てないのに何故命を捨てるのか、なんて思う人もいるかもしれません。ですが当時の統制された情報の中だとお国のためにが1番。明日飛び立つ男におめでとうと声をかける、そしてそれにありがとうございますと応える。これが時代です。未来ある若者たちが空に散る事を「喜び」と語る残酷な時代。現代に生きる者とそうでない者の差。いかに今が平和で幸せなのかが良く分かります。現代に生きるJK主人公と終戦前の時代を生きる人の価値観は別です。その価値観のギャップがこの作品の魅力のひとつだと思いました。僕はこの魅力をイライラと感じてしまいました。まだまだ人間的に未熟です。

エンディングで本作の主題歌 福山雅治の想望が流れるのですが歌詞が出てくるという豪華特典つき。これがなかなかにズルい。普段から聞いてますが映画を見る前と見た後では感じ方が全然違う。歌詞のひとつひとつに終戦前に飛ばされたJk主人公と特攻隊の男の子の想い、そして願いが込められてる歌でした。サビの部分の 好きなんだ 君を大好きなまま 特にそうです。福山雅治作品の理解度が凄いです。

戦争について考えさせられる作品でした。当時の人たちの頑張りがあったからこそ今がある。当時の人たちを忘れず、戦争を忘れず、今あるこの平和に感謝し、毎日をしっかり生きていこうと思える作品でした。
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