中島晋作

瞳をとじての中島晋作のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.5
あまりに説話的で、少し悪い意味で、エリセのなかでは例外的にわかりやすい。フィルムへの郷愁にムルナウやニコラス・レイを持ち出すところなど通俗的ですらある。もっとも優れたショットは冒頭の数カット。デジタルの敗北というか、エリセの作家的衰えを感じた。淀川先生が生きていたら、どんな感想を仰ったのか知りたい。
中島晋作

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