CharlieZG

ふたりのマエストロのCharlieZGのレビュー・感想・評価

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)
3.0
父と息子の確執が誤通知により調和へ動き出す話。

父と息子はある意味ライバル。
父を超えることは息子の潜在的な目標、そして父からすると息子は何歳になっても子供でその上に立つ父のプライドは揺るぎない。
ましてや職業が同じなら・・・

誤通知を知って対処に苦しむ息子がドラマの軸になっているけど、普通に考えたら間違い電話をかけた秘書の責任でしょ?ドニが悩むことはなく、秘書が謝罪すべきだと思うけど・・・
元妻がエージェントとか、恋人が耳の悪い2流バイオリニストとか、ドニの出生の秘密とか、結構人間関係がドロドロしている割にはカラッと見せていて違和感があったけど、フランスではあっさりしているのが普通なのかな?

終盤は広げた風呂敷を慌てて畳んだように、ちょっと端折り過ぎて唐突な印象になったのが残念だった。
父フランソワを呼ぶ伏線は欲しかった。
せっかくの「フィガロの結婚」が “えっ!何で?” となり感動には至らなかった。

でも、臆病を払拭させることが人生を変えて行くというメッセージは聞こえてきて、まぁまぁかな。


監督 ブリュノ・シッシュ

キャスト
イヴァン・アタル
ピエール・アルディティ
ミュウ・ミュウ
キャロリーヌ・アングラーデ
パスカル・アルビロ
CharlieZG

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