ソラ

グランツーリスモのソラのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
3.6
観たのは一月前だが、遅めのレビュー🏎️
口コミ評価が異様に高い本作。個人的にはそこまで言うほどではなかった。

とは言え、車のエンジンの振動やギアの音など臨場感溢れる映像体験は映画館でのみ味わう事ができるので、オススメはできる。


ライドシェアやカーシェア、ウーバーの普及に伴って、昔ほど若者は車に興味がないこの時代にこの映画をやる意味を感じた。
現実とゲームがシームレスに切り替わる映像表現は、魅力的で車に全く興味がなくとも自然と力が入ってしまう。
煌びやかでデザイン性と機能性の高いレーシングカーが存分に見ることができるだけで満足度は高い。マーデンボロー本人のスタントにも注目。

夢を諦めずに、違う角度からアプローチするヤンと自身のキャリアからヤンにも早く現実を見てほしい父のぶつかり合いに胸を打たれた。デヴィッド・ハーバーやオーランド・ブルームの名演技も光る。
(お父さんがカンテに似てて、弟はムバッペに似てると思った。海外サッカー好きな人に共感してほしい…)

含んでいる要素が多く、青春映画として王道。
実話を元にした映画なので1人の人生が2時間強に詰め込まれている。親子愛、師弟愛、友情、恋愛、ライバル、死との向き合い、努力、勝利の全てが入っているがどこかに突出した方が物語としては深みが出る。

日産が関わっているため、洋画でよく見られるステレオタイプのネオ東京ではないリアル東京が見られる。日本が映画のロケ地になることはこれから増えていくと良いなと考えていた。

カーレーサーは華やかなイメージがあったが、その背景には死と隣り合わせの危険性がある職業だと再認識させられた。リスペクトを送りたい。
ヤンが、華やかな世界でも地元のオードリーを選ぶあたりは素朴で好きだった。
ソラ

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