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リバウンドのmaroのレビュー・感想・評価

リバウンド(2023年製作の映画)
4.0
2024年日本公開映画で面白かった順位:5/49
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★☆
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

これは本当に面白かった。。。
韓国が放つバスケ映画なんだけど、実話ベースってのが驚き。
いやもう奇跡の連続すぎるだろって。
韓国映画ってアクションはすごいし、ラブコメは笑えるし、バスケ映画まで作っちゃって、どんどんハリウッド化してきてるね。
これは「日本は韓国に20年くらい差をあけられた」という発言があってもおかしくはないかも(笑)

この映画、というか元ネタとなったチームがとにかくすごいのよ!
釜山中央高校バスケットボール部がモデルなのだけど、たった6人の部員で全国大会決勝進出を成し遂げたのだ。
映画では人数が少なすぎて試合にも出れず、廃部寸前という崖っぷち状態。
そこから、監督を務めることになったヤンヒョンがあの手この手でメンバーを集めて練習に勤しんでいくのだ。

とはいえ、集まった部員は全部で6人。
そのうち4人は高校から本格的にバスケを始めたようなレベルだ。
それでも日々の練習を懸命にこなし、全国大会を勝ち上がっていく。
ところが、途中で1人がケガで試合に出れなくなってしまい、試合は5人でまわしていくハメに。
ご存知の通り、バスケは5人で行うスポーツなので、釜山中央高校バスケ部は控えがゼロ。
今出ている5人がチームの全財産なのだ。
だから、全試合全員がフル出場。
連日の試合で疲れも溜まり、全身が悲鳴を上げている中での決勝戦はマジで感動。。。
精神が肉体を凌駕し、体力が限界を超えてもなおプレーし続ける不屈の闘志。
特に決勝戦における後半のエピソードには開いた口が塞がらないほどの衝撃だった。
後半のがんばりが凄まじすぎるよ。。。
その真相はぜひその目で確かめていただきたいけど。
聞いた話によると、どうやら韓国のバスケのレベルは相当に高いらしく、その中でこの実績はまさに奇跡としか言いようがない。

あと、ちょいちょい『SLAM DUNK』(1990-1996)を彷彿とさせるシーンがあるのも日本人にとっては親しみやすいと思う。
ほぼド素人だったジェユン(キム・ミン)が地道にシュート練習を続けて、ノーマークながらも3Pシュートを決めて相手チームを翻弄するのは、『スラダン』の決勝リーグでの陵南戦におけるメガネ君のよう。
また、決勝戦の試合結果の演出が漫画と同じ手法だったのにもグッときた。

そんなわけで、バスケを知っていても知らなくてもメチャクチャ楽しめる映画だと思うのでこれは超絶オススメしたい。
もちろん、バスケをやったことがある人や『スラダン』にハマった人ならなおさら観てほしい。
崖っぷちの弱小チームが、メンバーそれぞれ抱える問題がある中で、前人未到の奇跡を起こす展開には興奮と感動が詰まりまくっていたから。
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