ビンさん

ペナルティループのビンさんのレビュー・感想・評価

ペナルティループ(2024年製作の映画)
2.8
恋人(山下リオ)を殺された主人公(若葉竜也)が、とある企業による復讐システムによって犯人(伊勢谷友介)を殺害する。
が、そのシステムは何度も何度も犯人を殺害することを繰り返すものだった、というSFスリラーと言ったらいいのだろうか。

監督は前作も異色SF映画『人数の町』の荒木伸二氏。

主人公に何度も何度も仇を取らせる(それが6月6日であり、いつまで経っても7日にならない。ちなみに6月7日は僕の誕生日だ)事で、いくら大事な人の仇とはいえ、殺人に違いないわけで、引いては死刑廃止論的なテーマの映画なんだろうな、と思ったが、そこは独特のツイストを用意している。

が、このあたりの展開がどうも不快で、個人的にはちょっと受け入れられなかった。
詳しいことは触れないけれど、実生活で身内を亡くしたからかもしれないが、本作における死生観があまりに軽くて。

それ以前に、主人公と恋人との関係も、主人公が仇を打ちたくなるほどの感情もあまり感じられなかったし、そもそも恋人のキャラもいまいち掴めきれず。

そういうこともひっくるめて、監督のカラーというのであれば、僕とは肌の合わなかった作品ということになるな。

なぜ、ポスタービジュアルをパンフの表紙にしなかったんだろう? という疑問はさておき、パンフにはペナルティループの契約書も封入されている。
その復讐システムを行っている会社を見て驚いた。
なぜ驚いたのかは、パンフを買って確認を(笑)
ビンさん

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