アラジン

タイタニックのアラジンのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.2
いつか改めて見たいと思っていた3時間越えの大作故に中々機会に恵まれなかったが、地上波で2週に分けて放送されるとのことで録画視聴。
懐かしいな~劇場公開時からロングランだったよな~青春時代を思い出してしまうわ。
セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」当時も痺れたな~
若いディカプリオ!やっぱりカッコイイね。

物語は海底に沈む伝説の沈没船「タイタニック号」に眠るとされる碧洋のハートといわれるダイヤモンドの発掘を目指すトレジャーハンターが一等客室から金庫を見つけ引き上げるところから始まる。出てきたのはダイヤモンドではなくダイヤを身に付けた美しい女性のヌードデッサン画であり、そのモデルの女性だと名乗り出た84年前に乗船していたという老女が語る思い出として1912年の回想シーンへ。

ジャックとローズの恋物語を中心に、氷山の一角に接触してしまい沈没していく豪華客船と乗船した人々の人間模様が壮大なスケールで描かれている。

人間の数だけそれぞれの物語があるわけで、乗員全員分の救命ボートは無く命の危険にさらされた時に起こるであろう醜態さも露呈していくなかで、紳士たる態度で覚悟を決めて最後を迎える者や、浸水し始めたころから皆が落ち着けるよう最後まで演奏をやめない奏者のシーンは心を打たれました。
大勢の人が凍てつく海に投げ出され絶命していった凄惨な沈没事故が実際に起きていた事を思うと胸が苦しい。

現代に戻ってのラストシーンも印象深い。
84年間も誰にも語らなかった秘密を告げた老女ローズが夜更けに一人で歩みだし甲板の手すりに足をかけた時、まさかっ!と良からぬ想像が過ってしまったけど、素敵な思い出の仕舞い方で見事なエンディング。
アラジン

アラジン