ブサ猫太郎

ドラキュラ/デメテル号最期の航海のブサ猫太郎のレビュー・感想・評価

3.3
1987年、ルーマニアからイギリスのロンドンへと旅立った商船デルメル号。科学を信じるクレメンス医師は乗組員として乗船するも、毎夜奇妙な出来事が。それは人の血を啜り生きるドラキュラの仕業であった。逃げ場のない海上でクレメンスたちは生き残れるのか…

ルーマニアからロンドンへと向かう船の乗組員クレメンスは、船に潜んでいたドラキュラに襲われてしまう…

ブラムストーカーの名著『吸血鬼ドラキュラ』の1幕を映画化した本作。逃げ場のない船上で襲われる恐怖や襲われた者もバケモノになる不安感などはホラー映画としてバッチリ!

しかしながら、これがドラキュラかと言われれば微妙なライン…確かに原作に沿った世界観やストーリーでドラキュラなんだろうとは思う。けれども、空を飛び回るシーンにどうしても違和感を覚えてしまうし、何よりヴィジュアルがイマイチ。ドラキュラって貴族の姿をしているけど滲み出るおぞましさが魅力的なキャラでしょ。あれじゃあ、食屍鬼やガーゴイルにしか見えないよ。ラストの姿はそれっぽかったからずっとそれで登場すれば良かったのに…