とっても優しい話でした。
恥ずかしながら、アキ・カウリスマキ監督を知らず、「TOVE」のアルマ・ポウスティを目的に年始一発目に見ました。
この監督の新作を、今この時に出会えて本当に良かったと思いました。
辛い仕事、苦しい生活、いつまで経っても平和にならない世界、ひとりぼっちの寂しさ。
そんな生活の中でも、希望を持って生活をするという、今生きる人にとって支えになる映画でした。
またセリフがない、俳優の素っ気なさの中にあたたかな感情を感じられる余白の演技に強く心が打たれました。
もっと見たいなぁと思ったけど、この短さだからいいのかも。
もっと食べたくなる、小さいお菓子みたい。
あと犬が可愛いです。
追記:屋内のシーンが暗く、ほぼ人物と手元しか写ってないシーンがあるのですが、暗い世の中とその中で前を向いて生きる人を、視覚的に表現してるのかなと思いました。