きょん

落下の解剖学のきょんのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.2
フランス映画と思っていたのですがいきなりの英語会話にはびっくりしてしまいました。そこには訳があったのですが。ジャスティーヌ・トリエ監督。

結末は納得いかなかったもののおもしろい作品でした。1番の見どころは夫婦喧嘩のシーンでした。激しくて冷静で折り合わなくての長いシーン。役者たちの演技が素晴らしかったです。そして、最後の暴力的なシーンは音だけ(もちろんそこまでのシーンもあくまでも再現イメージですが)なのがますます謎を感じます。最後の息子、ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)の証言もほんとに彼の本心なのか。サンドラの友人で弁護士(スワン・アルロー)がまた、色気のある俳優さんでとても存在感がありました。サンドラ(ザンドラ・ヒューラー)の秘密が裁判によって少しずつ暴かれていきますが、いつも11歳の息子、ダニエルが傍聴していることはドキドキしました。母への思いにいろいろ影響があるのではないかと。そして大変な目にあったもののスヌープ役のワンコ、名演技でした☆彡とても可愛かったです。フランス映画大好きですが、まだまだ知らない監督や役者さんがいっぱいいるのだなぁとしみじみ感じました。セリフがとても多い作品でもありました。

結末は一緒に行った友人と意見が分かれましたが、こうやって観終わっても想像を掻き立てられる作品は大好きです。
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