役所広司演じる平山が車で行ったり来たりする首都高都心環状線は混んでなければ運転していて本当に楽しい🎵
江戸橋JCTから神田橋を抜け皇居のお濠り脇のトンネルに吸い込まれていく短いルートですが、千鳥ヶ淵の鬱蒼とした自然と企業戦士が24時間?働きまくる高層ビル群が混然としたパノラマを形成して飽きません。
平山のようにヴェルヴェッツやオーティス・レディングの曲を流して走れば自然と笑みも浮かんでくるでしょう。
しかしそれ以外の時も、ウンザリするような厄介事が降りかかって来たときも、平山はマイッたなあって顔をしながら何だか少し楽しそうです。
ここら辺、役所広司の自然な演技が素晴らしいのですが、平山の余裕は何処からくるのだろうと気になりましたが分からなかった。
これは余裕では無く諦観なのかなと思ったり、過去に深い絶望を経験したのかもと考えたり。
彼のアルカイックスマイルが意味するものが、私にはうまく掴めなかったようです。
それはともかく元々、小津大好きで日本贔屓のヴェンダース監督ですが、もはや「日本大好き外国人」のレベルを遥かに超えてますな😆
最近多い、日本のアニメとマンガとゲームと怪獣な映画監督たちとは年季が違いますね。
私は映画を観ながら、これドイツ人が監督してんだよなあと心の中で何度も確認しましたよ、どっからどう見ても日本映画なんだもん(いや実際日本映画だし😅)
ヴェンダース監督作品を劇場で観るのはリスボン物語以来でしたが、今年79歳になる監督の精神のしなやかさに敬服します✨
どうでもいいが首都高代金が気になってしょうがなかった。相当な金額になると思うんですが、Tokyo Toilet は平山の交通費精算してるんだろうか🤔