HAL2000

PERFECT DAYSのHAL2000のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0
役所広司さんと木洩れ陽。淡々としているのにスクリーンに釘付けされるのは何故だろう。渋谷区の公園の掃除員の平山の繰り返される日々。目覚まし時計のない起床、布団をたたむ。歯みがきして、顔洗い、多分収集してきた植物に霧吹き。着替えて、並べてある財布、鍵、小銭を持ち、家を出る。バックの照明が点滅する自販機から缶コーヒーを買い、軽自動車でお気に入りのカセットテープを聴きながら渋谷へ。本当に台詞もほとんどなく、人との付き合いもほとんどない主人公。でも、そこにはリアルな東京がある。役所広司さんだから成り立つ作品だとつくづく思う。三浦友和さんの存在感はますます強くなっている。普通の作品ならばエキストラと思えるような役まで著名な方を使っている。それ以外の通行人は実はボランティアエキストラ。不自然な歩き方に違和感おぼえたのは私だけではないはず。カンヌにかかるような作品まで、ボランティアなのはどうかと思う。
とても好きな作品なので余計に気になった。
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