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流麻溝十五号のAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

流麻溝十五号(2022年製作の映画)
4.3
まさに歴史の闇。牯嶺街少年殺人事件とか見てると敗北感漂う台湾だが、今作では中国本土の文化大革命の裏返しのようなことをこっちはこっちでしていることがわかる。まあラストが開き直ったほど平和な場面が入るのだが、アイアンクローよろしく本当に切ない。真面目な映画なんだけどたまにチープにも思えるスローモーションとかややオーバーな演出が入るのが気になる人は気になるかも。暴力脱獄とかパピヨンとかを思い出すが、彼ら以上にただただ何も悪いことしてない人たちなので、酷い。色合いも地味だし、室内のシーンも多いが、それに気づかない大作感漂う。クオリティ高い。あっという間に時間が過ぎ去った。それくらいひどいことが起こり続ける。面白いというと罪悪感を感じるが、でも面白い。。
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