ゆめちん

きっと、それは愛じゃないのゆめちんのレビュー・感想・評価

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)
3.5
きっと、それは愛じゃない
 
"アバウト・タイム" の製作陣であるのと、大好きなリリー・ジェームズ主演ということで鑑賞。
 
ドキュメンタリー作家のゾーイは、パキスタン系移民で幼馴染みのカズが見合い結婚することを知る。興味を持った彼女は、カズの結婚までの道のりを次回作として撮影することに。
 
リリー・ジェームズが主演なので、ロマンチックなラブストーリーかと思いきや…。多国籍国家であるイギリスを舞台に、西洋と東洋、親世代と子世代、それぞれの愛に対する価値観の違いを描きながら、結婚の在り方そのものを模索していく。
 
印象的なのはどちらが良い悪いと決めつけず、偏らずバランスよく展開していくところ。これは監督自身がパキスタン系英国人だからかも。

見どころは何と言ってもパキスタンの豪華な結婚式シーン。結婚準備の儀式やパーティでの衣装や装飾がとにかくド派手な上、カラフルで華やかな情景もたっぷりで、物語だけでなく視覚的にも楽しめる。
 
そんな華やかさと魅力的なキャストが、重苦しくなりそうな物語を見事に中和。特にゾーイの母親を演じたエマ・トンプソンが登場すると雰囲気が和らぎ、いいアクセントに。
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