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きっと、それは愛じゃないのsonozyのレビュー・感想・評価

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)
3.5
パキスタン出身のシェカール・カプール監督作。
ドキュメンタリー映画作家のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、陽気な母キャス(エマ・トンプソン)と共に久しぶりに再会した隣家の幼馴染で医師のカズ(シャザド・ラティフ)が、両親と共に相手を決める見合い結婚をするつもりだと聞き驚く。
次作のテーマが決まらなかったゾーイは、「Love Contractually(≒契約恋愛)」というタイトルでカズの結婚までのドキュメンタリーを撮ることにする。

出会い系アプリで刹那的な恋愛はしているものの、男運悪い&結婚するつもりのないゾーイ。
カズが両親と結婚相談所に行くところから密着取材&撮影を始め、やがてカズは母親が選んだ、歳の離れた22歳の相手マイムーナとの結婚を決断するのだが。。
カズを追ってきたゾーイの心にも大きな変化が。。

ティナ・ターナーの楽曲名として有名な原題『What's Love Got to Do with It』は訳が難しい感じですが、カズのようなパキスタンの結婚観を鑑みると「結婚において愛はそれほど大切な要素なのか」的な解釈でいいのかな?

結末が見える展開ではありますが、キュートなリリー・ジェームズと、実生活で10年来の親友というシャザド・ラティフの二人や、ハジけたキャラのエマ・トンプソンといったキャスティングと、異文化における結婚観・家族観が描かれる展開で楽しめました。
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