カロリー0だし離乳食より噛み応えがないのをプラスと取るべきかマイナスと取るべきかは知らんが、単純な話でドキュメンタリーの方を観ていればこちらを観る必要はまるでないし、こっちしか観ていないのであれば敢えてドキュメンタリーの方を見直す必要もないと思う。『ジョジョ・ラビット』の時も多くの賛に混じり強烈な否を浴びていたと思うが、ワイティティの歴史修正主義者としての傲慢さが遺憾無く発揮されていると思うし、ユーモアセンスの無さがもはや壊滅的。本来であれば映画のハイライトとなるべき場面をただのダイジェストで済ませてしまうのはそれを撮る実力が無いからだろうし、その後ろにツッコミ待ちの様な態度で佇むおっさんとかクソウザい。第3の性をただ当たり前にそこにいる存在として描くでもなく一般社会同様ありとあらゆるものを背負わせるのも相当なノイズだし、しまいには監督の身の上におきた悲劇すらもただのトリガーとして無理くり挿入してくる、その前に交通事故をネタとして使うのも最悪。能天気と言えばポジティブにも聞こえるだろうが、ただ監督本人の思慮の浅さが滲み出ている様でひたすら失笑、本来であれば某田中さん同様「原作」に対する「脚色」のあり方についての話にもなろうがそれをする気力すら削がれる、映画のこともサッカーのこともただただ舐めてんだろとしか思えなかった。福田雄一と大差ないのでは。
