タイカ・ワイティティ監督が『がんばれベアーズ』に『ベストキッド』を添えたなんて僕が好きじゃないはずがない。
相変わらずのバカすぎるギャグセンスは人を選ぶはずで、広く見られるべき題材の今作ではやや抑えてはいるもののしっかり漏れ出してしまっている。
チームの課題やその乗り越え方は焦点が定まらず曖昧だし、せっかくのトレーニングモンタージュも上手く使えてない。選手と監督との信頼も最後までうまくいかないので御涙頂戴で誤魔化された感も強い。ワイティティ監督自身のキャラも全く必要がない。
僕はワイティティファンなのでそれすら楽しめて見れたし、なんなら涙もこぼれたけど酷評されても仕方のない作品。
ワイティティお得意の子供チームでやったらもっと上手くできたんじゃないかと思う。