スズタケ

ミッシングのスズタケのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

見ている間、人や世界の有り様の描写にぐらんぐらん揺らされた。
喉がずっとひりついて気付いたら涙が出た。

この人もあの人も自分だったかもしれない。だからこそ誠実でいたいし何かを信じたいと思う映画だった。


母親としての見方が強くなってしまうからか母親が壊れているとは言えない。慟哭する様子に驚くというより「そうなるよ」と隣にいるような気持ちに。
父親の泣く様子もくるものがあった。

あとエンドロール時に、それでも「いない」という事実がまた覆い被さってくるからか、また涙があふれでて、見終わったあとも希望と絶望のバランスで絶え間なく揺らされる感じがした。
音楽も良かった。

動きが少ないながら、誠実であろうとする砂田のやりきれなさや葛藤がのぞく目線や背中が印象的