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ミッシングのakaneのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
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試写にて鑑賞。
上映後の舞台挨拶には石原さとみさんが登壇されたけれど、良い意味でスクリーンに映っていた主人公と同じ人だとは思えなかった。
そのくらい、本作での役作りが凄かったのだと実感した

石原さとみさん演じる“心を失った母親”はもちろん、身内や報道に関わる人々を多面的に映し出していて苦しかった。
他の役者さんたちもお芝居が素晴らしく、まるでドキュメンタリーを見ているかのようなリアルな言動に圧倒された。
特に、弟役の森さんが醸し出す空気感が印象に残ってる

善と悪を決めつけることの出来ない現実から逃避するために、善と悪を決めつけようとする。
自らが楽になるために、身勝手な願望を現実にしようとする。
愚かな人間の醜さ、
その人間が作り出す報道や誹謗中傷の数々。
救いようのない絶望から微かな希望が見えるまでを繊細且つ風刺的に描いた本作はきっと、観た者の心を震わせ、愛を感じ与えられるだろう

石原さとみさんが「パンフレットに台本が載っている」的なことを言っていたので、公開されたらパンフレットを購入したいと思う。
それまでは試写で頂いたプレスシートを読み込んで、作品の余韻に浸りたい

印象的な場面がいくつもあったから、公開されたら追記します

2024年91本目
2024年劇場鑑賞10本目
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