ゾロ

さらば、わが愛/覇王別姫 4Kのゾロのレビュー・感想・評価

3.5
再見
んー、画は綺麗なのだが
モヤっとしてて…

1924年 北伐から
1975年?ぐらいまで
(11年後…って出たから最後不明…
 年代表記と○年後、統一してほしかった…)
激動の中国近代史の中、京劇の役者として
生きた二人の男と一人の女(妻)の物語

彼等の物語は、切ないのだが
どうも、煮え切らんっ!とイラついてしまう
そして、場面転換時に、何が起きたか?
100%理解出来ていない気がする…

それでも、プライドの高い二人のバチバチ感と
思いやりは、どっかくすぐられる気分で良き

ただ、体罰やら搾取やら気分が悪い
しかも、受け入れている時代が恐ろしい
恨むのでは無く、感謝しているのは
そうしないと生きていけなかったからで…
何も出来ないから苛立ちを感じてしまう


初見時は、中国史が解らなかったけど
今回は、近代史も前漢時代の事も解る

その上でどんな描かれ方か?
楽しみにしていたが、どうも
ぼやけた描き方が多かった…

1924年 北伐 の字幕で始まるが
年代だけで良いんじゃないか?と
歴史的事件の意義や関連は語られず…

1937年 日中戦争の発端となる事件も
盧溝橋事件【前夜】みたいな描き方…

その後も、【前夜】みたいな描かれ方で
時の流れが描かれるが…

日本人の侵略は描かれるが
全てが、ボヤっと描きすぎ

せめて、張学良、蒋介石、毛沢東、満洲事変
ぐらいはワードなり時代背景で欲しかった

また、キーになる人の名前が
袁世凱に似てて…紛らわしい…

賭けコオロギで落ちる話より
不安定な国内政情や文化大革命の起因とか
描いてくれれば良かったのに…
後ろに毛沢東の写真はチラッとあったけど


四面楚歌で有名な楚王、項羽
キングダムの始皇帝の後の歴史

京劇の舞台として描かれる
虞美人と項羽

滅びる方が好まれるのは
清が漢民族国家では無いからかな?

司馬遼太郎の【項羽と劉邦】は上中下と
ボリュームがあるので、ここは
漫画【赤龍王】の方を読み直そう



最後
小豆…と言って、微笑む
色々な事がフラッシュバックして
小豆、良かったね…とブルっとしたよ
あの一言聞けたよね!!





そして、1番の謎は
最初に話した
人生を狂わされた四人…
誰の事だったのか?
ゾロ

ゾロ