櫻イミト

シークの櫻イミトのレビュー・感想・評価

シーク(1921年製作の映画)
3.5
ハリウッド・サイレント期の大スター、ルドルフ・ヴァレンティノの代表作。アラブが舞台のオリエンタル・ロマンス。”シーク”とは”族長”の意味。

サハラ砂漠へ旅に出たイギリス女性ダイアナは、通りかかったアラブの部族長アーメッド(ヴァレンチノ)に見初められ彼の村へと連れ去られる。ダイアナは野蛮な行為だと非難するが、彼は「アラブでは男は好きな女を自由に選べるのだ」と悪気なく愛を向けてくる。。。

ストックホルム症候群を純愛ロマンスとして描いている。現代から見ると馬鹿げた話だが、本作は大ヒットしヴァレンティノの女性人気を不動のものにした。その事実が当時の女性心理を考える上で非常に興味深い。ヴァレンティノは確かにイケメンだとは思うのだが。
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