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窓ぎわのトットちゃんのpapandaのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.2
アニメだからと今まで気乗りしないで観なかったのだが、それはとんでもない色眼鏡だった。たしかにいかにもアニメっぽいキャラクターデザインだけど、こども目線の周囲の描写はもちろん、それを大きく包む世の中の情勢も、例えば出征祝いの行列の陰で人知れず戦死した息子の遺骨を抱いて泣いている母親の姿が描かれていて、作り手の皆さんの思いを感じた。教育って何が正解なのか全く分からないけど、小林校長先生やともえ学園のあり方は今でも強く生きるものだと思う。今の教育現場にトットちゃんのような児童がいたらどう対応するのだろう。
黒柳徹子さんのお父様の守綱氏は当時の日本を代表するバイオリニストだったとか。戦後はオーケストラのコンマスをなさっていて、リハーサルルームに守綱氏が入ってくるとスッと空気が変わったとか。
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