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窓ぎわのトットちゃんのrenのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.9
映画館通いの際、かなりしばらくの間毎回予告を見るたびに「誰をターゲットにしたいアニメ映画なんだ」と思っていましたw黒柳徹子忖度か?とかw
いえいえ、そんなことは全くありませんでした。たくさんの人、たくさんの子供に、ぜひ見て欲しいと思える作品だったと思います。
現代の私たちとさほど変わりないような生活を送るトットちゃん。(戦前〜戦時中をテーマとする作品って、主人公たちが想像を絶するような貧しい暮らしをしていることが多いので、それと比べるとトットちゃんは裕福だなぁと感じる)
そんな普通の生活が戦争に侵食されていくところがなんとも怖く、現代の子供にもしっかりと伝わるように描かれていたように思います。
また、トットちゃんの想像や夢のシーンがなんとも鮮やかで繊細、そして「死」を知るシーンと学校の友達が亡くなってしまうシーンで、命には限りがあるのをトットちゃんは理解したことが、画面を見ているだけでちゃんとわかる。
もう、またに金ローで火垂るの墓放送するのを、これからはトットちゃん放送した方がいいんじゃない??って思うほどの作品でした。
両隣お子様での鑑賞だったんですが、最初から最後までじっくり静かに集中、夢中になって鑑賞していましたよ。そのくらいパワーのある作品になっていたと思います。
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