カルロスあきお

窓ぎわのトットちゃんのカルロスあきおのネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞

黒柳徹子さんの有名な小説をアニメ映画化した作品。

落ち着きがないことを理由に小学校を退学になったトットちゃん。
新たに通うことになるトモエ学園の校長はとても優しくトットちゃんもともだちと初めての経験をたくさんしていく話。

「君のこと、忘れないよ。」

はじめは正直ノーマークの映画でもちろん原作も見ていませんでした。
色んな所で「良い作品」と聞き、鑑賞しました。

トットちゃんは天真爛漫な女の子でとても可愛く癒されました。

新しく通うようになるトモエ学園は実際にあった学校で教育のスタイルが変わった学校。
教室が電車だし、みんな別々の教科をやっても良いし、基本的に自由にやらせてあげる。

現代ではなかなかこんな環境を作るのが難しいけど、今でもこんな環境があると救われたりのびのび成長できる子はいるのかなぁと思いました。

校長先生がとても素晴らしく、子供たちの良さをしっかり見て伸ばしてくれる。
トットちゃんにもはじめから「君はほんとうにいい子なんだよ」と言ってくれて最後も言ってくれる。
印象的なのはやっぱりトイレのくだりと他の先生を怒るシーンでした。

学校で出会う泰明くんは今作においてとても大事な男の子で小児麻痺で左手と右足が不自由な子。

泰明くんもトットちゃんと出会い、色々体験することで変わっていく流れは良かった。
木登りのシーンはヒヤッとするがとても良いシーン。

時代背景柄、戦争がどんどん進み周りの状況や環境が変わってしまうのはとても胸が苦しくなる。
ただ、こんな時代の中でもトットちゃんは変わらず生きていく姿が良かった。

泰明くんとの雨の中でのシーンは個人的に「雨に唄えば」のようで好きなシーン。
ただその後の流れが辛く、泰明くんの葬式のシーンは泣きました。
最後の泰明くんの一言は言葉にはなってないけど、とてもジーンときました。

トットちゃんにたくさん癒されて、笑わせてもらい、泣かされる。。
とても素晴らしい映画でした。