ゾロ

窓ぎわのトットちゃんのゾロのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.5
昭和15年から昭和20年迄が描かれる
正に、第二次世界大戦と終戦までの時期

この時期に小学生だったトットちゃんは
自由を許容し話を聞いてくれる校長先生と
新しい学校と教員と同級生達や生徒と出会い
人を思いやり創造力豊かな女の子に育つ

イマジナリーな描写はカラフルで楽しそう


何といっても、環境が素晴らしいよね
あの、とことん話を聞く姿勢は素晴らしい

また、奇行をやめさせるのではなく
とことん、やらせて後始末をちゃんとさせる

あれは、なかなか出来ないし
素晴らしい事だなと感じた


戦時下での大人達の反応や心情が
丁寧に描かれていた印象

トットちゃん目線だけでなく
当時の事をちゃんと認識出来る大事な描写

日独の同盟の歓喜や配慮
反戦の気持ちや抑えられない本心
臥薪嘗胆や正義を疑わない精神
無垢な兵隊になりたいと思う子供と
真っ向否定と説明できない大人
やり場のない怒りと無力感

当時の冷凍庫などの描写もあり
先日、行った上野の企画展
和食展を思い出した

縁日のヒヨコも懐かしいかったけと
カルメ焼きに思わず、懐かしい!と感じた

小林校長は、最後まで格好良かった
あんな大人が格好良いと心底思う
ゾロ

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