スワヒリ亭こゆう

ドミノのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
1.5
ロバート・ロドリゲス監督の最新作という事で観に行って来ました。んですけど、どうもこの監督はタランティーノと制作してる映画以外はあまり上手くいってない気がしました。
本作はタランティーノはクレジットを観る限りでは
関わってないんです。
主演にベン・アフレックという時点でかなりハードルは下がってるはずなのに越えてこないんです。
面白くない奴らが集まってしまった感じがします。
『はねるのトびら』みたいですね。面白くない奴らに囲まれるとロバート・秋山も面白くなくなってしまうという事です。

映画を2回観ないと分からないみたいな宣伝文句があるみたいですが、2度と観たくない映画です。
観てる途中から午後ローでやりそうな映画だなぁと思いました。完全に映画館で観る程の作品ではないです。
邦題は『ドミノ』ですが現代は『HYPNOTIC』
かなり超能力よりの催眠術の話なんです。
正直言って『インセプション』の酷めの劣化版ですね。
映画のトリックを読めるか?みたいな感じも片腹痛いぐらい面白くなかったです。催眠術が出てきた時点でストーリーの筋道をどんでん返しにしたり、更に結末でひっくり返したり、謎のまま終わるみたいなのも好き勝手にしほうだいなテーマです。

ストーリーは具体的に語らないでおきますけど、催眠術というのは何でもありになってしまうから、僕は面白いとは思えません。
映画が始まってすぐにカウンセラーのオバハンがペンを一定のリズムで叩いていた。それを観た瞬間に催眠系とピンと来ました。
「コレはヤバそうだ…」とすぐ思いましたし、我ながら勘がいいです。

ロバート・ロドリゲス監督作は『プラネット・テラー』が一番面白いです。
本作の様に映画を構築して撮るというよりも映画を破綻させて撮る方が面白いですね。
もう1人、ベン・アフレック…
やっぱり僕はこの人が好きじゃない。
本作の演技も考え事するのに目を細めて顎しゃくれさせて『テレビ千鳥』のノブの【NOVANT】とあんまり変わらないです。
全然、良いと思わない。この男が『パール・ハーバー』に出た事が何より気に食わない。
最低の日本侮蔑映画に出たこの男だけは本当に気に食わないです。その映画を引っ提げて日本にプロモーションをしに来た事も忘れないです。

話が逸れましたが、ロバート・ロドリゲス監督にはバカっぽいのが魅力的なので原点に戻って欲しいです。本作は構想20年とか言ってますが、それだけ話が煮詰められなかっただけでしょう。