ケニチロー

12日の殺人のケニチローのレビュー・感想・評価

12日の殺人(2022年製作の映画)
4.7
◼︎〝落下〟ならぬ〝男の解剖学〟という感じで、生きたまま女が焼かれるというミソジニックな殺人事件を通して「普段の生活で男が女をどう捉えているか?」を炙り出す秀作

◼︎主人公である班長ヨハンと〝女〟が対話する重要な二つのシーン
一つは被害者の親友が「彼女が何故殺されたか知ってる?」と彼に尋ねるシーン、
もう一つは「予算がおりないとかもう三年経ったとか、泣き言かよ?女が生きたまま焼き殺されてンだぞ?」という趣旨を非常に丁寧な語り口で諭してみせる判事

◼︎ 新人として配属されて来る人(この人も女性)との張り込みでの対話シーンも良くて、俳優は皆素晴らしい

◼︎上半期ベスト候補、刑事/事件捜査ものとして観てもかなり面白い
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