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星くずの片隅でのbarakachanのレビュー・感想・評価

星くずの片隅で(2022年製作の映画)
4.4
トークショーで、監督が、この映画のように人に優しくしてあげてください、ひどい世の中だけど…と。
人柄がにじみ出てる監督の風貌と、映画の内容から、うるっときた。
分断が進む、息苦しいであろう香港を思うと、彼の言葉は、上辺だけでない、優しいだけでない強さを感じた。

みんな貧しくて、不道徳なことはするし、惨めな姿もたくさんみせてるけど、その誰もが誰かの支えになったり、癒やしになったり。お金持ちにはならないかもしれないけど、幸せにはなれると期待させてくれる最後がとても良かった。ザクの筋の通った人間性も大きく言えば香港の希望の光だった。

香港映画はやはり往年の勢いがなく、広東語という話者が限られた言語ということもあり、公開が難しい状況だそう。こんな良作が埋もれないといいな、と心から思った。
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