デルタ

ディア・トーマス 東西ドイツの狭間でのデルタのレビュー・感想・評価

4.0
原題『LIEBER THOMAS』
ドイツの作家、劇作家、詩人、脚本家、映画監督であるトーマス・ブラッシュの伝記映画。
日本では、2023年のドイツ映画祭にて限定上映されています。

DVDを取り寄せ、ドイツ語ドイツ語字幕にて鑑賞。

主演は、ドイツ語圏、欧州では広く知られる俳優アルブレヒト・シュッフ。
13年~14年ほど前から、ドイツの映像作品に出演するようになり、シューティングスター賞や4つのドイツ映画賞に輝いた経歴を持つ、演技派俳優です。
長身でハンサム♡
最近ですと、Netflix映画『西部戦線異状なし』でのスタニスラウス・カチンスキー役や『♟️ナチスに仕掛けたチェスゲーム』が記憶に新しいところ。

分断されたドイツの国家体制に反発し続け、東にも西にも居場所を見いだせなかった旧東ドイツ芸術界の異端児トーマス・ブラッシュを
アルブレヒト・シュッフが表情を変え、髪型を変えて好演しており、本作においても、ドイツ映画賞主演男優賞を受賞しています。
トーマス・ブラッシュが薬物中毒だったこともあり、これは現実なのか、トーマスの幻覚なのか、区別がつかない演出が少々難解な157分。
ヒロインは、ドイツの人気女優イェラ・ハーゼ。

アルブレヒトとイェラは、トーマス・ブラッシュの妹マリオン・ブラッシュと三人で、
トーマス・ブラッシュの詩を朗読する公演を不定期で行っています。
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