ヴレア

めくらやなぎと眠る女のヴレアのレビュー・感想・評価

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)
4.1
「新千歳空港国際アニメーション映画祭」初参加!
飛行機に乗らないのに今日から3日間空港に滞在するぞー!ワクワク。

と言うことで1本目。長編コンペティションにノミネートされている本作。
表題作の他、「カエルくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「ねじ巻き鳥と火曜日の女」「UFOが釧路に降りる」「かいつぶり」という村上春樹の短編小説が原作となっている。
それぞれのエピソードは原作にかなり忠実ながら(直前に読み直した)も、東京に地震が起きるという大きな出来事を軸として、それぞれの話が絶妙に繋がっている構成になっている。というのもこれらの短編には"地震"というキーワードが一つのアクセントになっているからだ。だからこの作品を選んだんだなというのが伺える。
ただ、「かいつぶり」だけはどこにそのエピソードがあったのかは読み取れなかった。少なくとも"かいつぶり"というワードは出てこなかったし。
それぞれのエピソードはちょっと不思議なんだけど、登場人物のリアルな描写によって凄いリアリティを感じさせるような内容でとても引き込まれた。また、映像表現がとても美しく、エピソードによって絵のタッチが変わったりするのでその独特の世界観に圧倒された。
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