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死霊館のシスター 呪いの秘密のkanacoのレビュー・感想・評価

2.7
死霊館ユニバース6作目、悪魔シスター・ヴァラクをメインに描くスピンオフ続編。闇に生きる漆黒のシスターと光を信じる純白のシスターの戦い再び!アーティスト志向高めなヴァラクさんがやる気に満ちてサービス精神が旺盛☆エンタメ・アドベンチャー増し!でも私的には「コレジャナイ」感が強かった🥺(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

★辛口ですので本作品の好きな方、今後鑑賞を予定されている方はご注意をお願いします。

◆あらすじ◆
1956年。フランスの教会地下にて神父の焼死体が発見された。その不可解な死体を皮切りにヨーロッパ全土で謎の怪死事件が頻発していく。かつて強力な悪魔ヴァラクとの闘いを制した修道女のアイリーンはイタリアで穏やかな日々を過ごしていたが、ある日突然に枢機卿に呼び出される。怪死事件にヴァラクが関与しているため調査しろと命じられたのだ。気が進まないも強制的に調査へと赴くことになったアイリーンは、彼女の身を案じてついてきた修道女デボラと共にフランスへと向かう。一方、かつてアイリーンと共にヴァラクと闘った青年モーリスは、フランスの寄宿学校で使用人として働いていた。そしてその学校でも不可解な出来事が起こり始め…。

❶闇に生きる漆黒のシスターと光を信じる純白のシスターの戦い再び!

死霊館ユニバースの6作目であり『死霊館エンフィールド事件』で初登場した悪魔シスター・ヴァラクをメインに描くスピンオフ『死霊館のシスター』の続編です。前作に引き続き強力で邪悪な悪魔ヴァラクと特殊な能力を持った信仰深い若き修道女アイリーンという、闇に生きる漆黒のシスターと光を信じる純白のシスターの戦いを描きます。

1956年。フランス教会にて神父が炎に包まれるという事件が発生。その不可解な殺人を機にヨーロッパ各地で怪死事件が頻発。これがヴァラクの仕業であると考えた教会は、かつて悪魔と戦ったことのある修道女アイリーンに調査を命じます。アイリーンは仲が良い年下の修道女デボラと共にフランスへ向かい、焼死した神父について調査を続けていく中でヴァラクの目的に気がつきます。そして今まさにヴァラクが狙っている宿舎学校へと向かいますが…というお話。

前作からの続きとなっており、ヴァラク&アイリーンと共にモーリスも続投。あの頼りなさ過ぎた神父さんは残念ながらフェードアウト😂かなり親切に前回の回想シーンが挟まれるため、状況は察することはできるかもですが、やはり『死霊館のシスター』を見ておいた方がすんなりお話には入れるかもしれません。

❷サービス精神が旺盛な、アーティスト志向高めな本作のヴァラクさん

今作はヴァラクさんがやる気に満ちていて頻繁に顔を出してきます。死霊館伝統の〈悪魔接近ルール〉なんてガン無視な強気のヴァラクさん。私たち鑑賞者に向かってサービスが精神旺盛です。加えて「私、意外とアーティスト志向なの😏✨」みたいなテンションを見せつけてくる。思い返せば初登場となる『死霊館エンフィールド事件』でもキャンパスから現れたしヴァラクさんは芸術について造詣が深いのかもしれん🤔油絵から現代アート、壁やストーリートにも絵を描けるアート・テロリストの片鱗がっ(バンクシーに怒られるよ)

でも雑誌のパラパラシーンはさすがに笑ってしまいました🤣私が思っていたよりも、なかなかそろわないから絵合わせが大変そうに見えましたもん🤣ヴァラクさん、全てがちょうど良いページにめくれるまで「はぁぁぁあ!?💢」ってイライラしながら必死でページをめくっていたのかもしれん😂

❸正直、私の中では「コレジャナイ」感が強すぎた!(辛口注意)

ホラージャンルではありますが怖さはマイルド。驚かせポイントはジャンプスケアに頼り。1作目の時点ですでに気配がありましたが、よりダークファンタジーに舵を切っているように見えますし、さらに今作でアトラクション、アクションアドベンチャー的な面が突出。音ハメをしたりモンスターも出したりとポップさを感じます。

後半からは〈聖なる魔法アイテム探し〉という要素が加わり、終盤はインディ・ジョーンズみたいなテンション。少女たちのアドベンチャーみたいな様相になってきて、別場面では必要なのかも不明なモンスターも暴れはじめるし「私、今何を見ているのだったっけ🙄❓」という萎えた気分に。いつ左の窓からハリソン・フォードが、天井上からトム・ホランドが突き破って飛び込んでくるのだろう?とか思ってしましました(来ないよ)。

ヴァラクも映画のホラーアイコンというよりは、ゲームのラスボスみたいな立ち回り。分裂するしテレポートするし鎖で遠隔攻撃するし。自分が優位に立っているときはニコニコして終始ご機嫌そうだったな。

そして効果発揮の際にはペカーッと光を放っちゃうアイテムバトルアクションを通過してから、結局は窮地に陥った打開策は「実はただただアイリーンが祈るだけで万事解決」だったというチート☆バンザイオチ。

えー…🙄💬なんか納得いかなかったです。

この監督さん、私には合わないかも。

🐐🐝「ヴァラクへの謎に迫るという意味では前作『死霊館のシスター』の方が、お子さまも一緒に楽しめるカジュアルお化け屋敷ホラーなら『アナベル 死霊博物館』の方が好きだなぁ。

ネガティブをつらつら並べてしまいましたが、私はヴァラクさんの悪魔キャラクターが好きですし、シスター・アイリーンも女優さんが可愛らしくて好きなので、キャラクターファンムービーとしては十分に楽しめたとは思います」
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