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夜明けのすべてのtkのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

山添と藤沢のリアリティ。
初めの方の2人のやり取りが身に覚えがありすぎて、うわぁぁってなった。
どちらの気持ちも分かるし、身につまされる思い。
こういうすれ違い、あるよぉ。
勝手に共感してしまった。
そんな普遍的なテーマを押しつけてこない、とても静かで優しく美しい映画。
2人がお互いをいじれる関係性になるところ、ちょっとヒヤヒヤするけど良い。
知ろうとすること、お互いへの理解。
渋川清彦と光石研の上司コンビ。
不器用だけど見守ってくれる温度感。
辞表を受け取って、ポッケに突っ込む栗田さんの誇らしいような切ないような佇まい。
ありのままを受け入れようなんて、美しすぎるし難しい。
自分も病名さえ診断されてはいなくとも、気難しいところもあれば、人をイラつかせている自覚も多少あったりする。
それでも。
余裕を持って人と関われるような、そんな強い人にわたしはなりたい。
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