誰でも人には言えない苦悩がある。
パニック障害をかかえる孝俊(松村北斗)と、PMSをかかえる美紗(上白石萌音)が、お互いの存在を支えに自らの病気に向きあう物語。
この映画はこの二人の距離感がひじょうに良く、恋愛に発展するわけでもなく、お互いのことを知ることで
自分に向き合う姿が美しい。もちろん役者さんの演技もそうだが、8mmフィルムの色が滲み出すような描写が、また二人の美しさを演出していましたね。
自分だけが抱えるのではなく誰かと分かちあうことの大切なのでしょう。
地球が太陽の周りをまわっている限り同じ朝は2度もない。ただ夜はいつかは明ける。
映画の終わりがはじまりのような不思議な感覚につつまれました。