AB型の末っ子

コヴェナント/約束の救出のAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.6
「彼は俺の命の恩人だと思うだろう。
 だが、彼は俺を呪ったんだ。」

今作も、日本公開に1年ぐらいかかりましたねぇ…
もう、ソフトスルーになるかと思いましたが、なんとか劇場公開してくれました。

ガイ・リッチー監督。
ジェイク・ギレンホール主演。
『コヴェナント』

戦地での惨状と仲間との友情。
ガイ・リッチー監督ということで、戦闘シーンは抜群な迫力と緊迫感で、カメラワークも音も最高過ぎる。
最初は、アメリカ人の上司の前で、大人しく出しゃばらないようにしてた通訳のアーメッドだけど、チームがほぼ全滅し、上司とふたりきりになったアーメッドは、本気出してめちゃくちゃ強いのが、やっぱりこういう「通訳が最強でした」的な映画としては最高だった。

そして、ジェイクとダール・サリムの演技が良い。特に帰ってきてから葛藤するジェイクの姿が辛い。アーメッドとジョンキンリーの友情を感じさせるやり取りも美しい。
「残念だな、ここ気に入ってたのに。」

思わぬ人の登場にもちょっとびっくり。
ホームランダッ((じゃやくてアントニー・スター。
やっぱりちょっと不審感持っちゃったけど、めちゃくちゃ美味しいところを持ってくの最高w

とは言え、あの飛行機の強さに安心感を覚えてしまったことが恐ろしい。いともたやすく大量の殺人を行えて、しかも正当化できてしまう。もしかしたら、タリバンとはいえまだ若い子供もいたかもしれない。どんな状況であれ、殺人には変わりないわけで、武器を持つ安心感こそ1番恐ろしい。

そして改めて、日本が平和で恵まれた土地であることを痛感する。あくまでもアメリカの視点ではあるが、タリバンの危険性とアフガニスタンでの平和の希少さに恐ろしさを感じる。

現在も続くタリバンのアフガニスタン統治、ウクライナとロシアの戦争、ガザ地区で起こる紛争…
人はどれだけ互いを傷つけ合えば気が済むのか。
人は悲しい生き物ですね。

ガイ・リッチー監督によるネトフリのシリーズ「ジェントルメン」も始まったみたいで、忙しくてなかなか映画もドラマも止まっていたので、追いつけるよう頑張ります!!