オスカー取るのも納得の上質な戦場ドキュメンタリー。
ドキュメンタリーって配信やソフト化されない事が多いから劇場で観てるという面が正直あるけど、この映画はそんなの関係なく、映画館で没入したほうが絶対良いと胸を張って言える。取材を続ける撮影者とともに戦場に銃声や爆音の中を逃げ惑う感覚を味わうことができる。
容赦なく怪我した市民や遺体がスクリーンに映るのだが、そんな状況でも子どもは生まれる。出産シーンではすすり泣く声が周りから聞こえたし、私自身も少し泣いてしまった。海外ドキュメンタリーで泣かされるとは思わなかった。報道の力って凄い。
これはたった20日間の記録だが、この戦争が未だに終結していないのが恐ろしい。私もここ半年、パレスチナに気を取られてウクライナのことを忘れていた。
大谷はの一挙一動ばかり報道する、日本の大半のメディアは本当に終わっている。もっとパレスチナのこと、ウクライナのこと、この映画に見倣って頑張って報道して欲しい。何も自分で現地にいかなくても良い。映像を流すだけでも十分この戦争の悲惨さは伝わるのだから。
