リョウ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のリョウのレビュー・感想・評価

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もう何も言えない😭😭😭
この映画驚くことにロシアのウクライナ侵攻の最初の1日目から撮影を続けていたことだ。
何でそんなことが出来たのか?と思ったらこの記者は8年前からずっとウクライナの状況を撮影し続けていたとのこと。
そして起きてしまった最初の爆撃。
これは戦争ではなく文字通りの「侵略」。
そこに映される人々。
住んでいた家を破壊され、愛する子供を奪われ、それでもなお爆撃は続いていく。
犠牲者のほとんどが戦争とは何も関係のない民間人。彼らの願いはただ1つ、「普通に生きていたい」。。。
撮影の大部分が病院で映されているものでそこでは運ばれてきた患者達を助けようと寝ないでずっと治療し続ける医師と看護師達がいる。
そんな彼らの必死の願いも叶わず次々と失われていく命の数々。
公園で友達とサッカーをしていただけの少年やこれから出産を控えている妊婦さん達、そして両手で抱えられる位の小さな赤ん坊が動かなくなっていく姿に目をおおいたくなる。
医者達は記者に訴える。「これがウクライナで起こってることだ。この事実を早く世界に報道してくれ」
でも1番悲しいことは未だにこの侵略が続いているという現実だ。
この様な映像が流されて我々は真実を目撃しているのにも関わらず世界はウクライナを救うことができない現実。
そしてこの悲劇を否定して「フェイクニュース」だと言う人間達。
最後、映画は静かに終わりを迎えていく。そこには何の希望の光りも答えも与えてくれない。
私には何の力もない。
でも願わくばせめて自分の近くにいる大事な人達を少しでも幸せにできるようになりたい。。。
リョウ

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