ゾロ

ビヨンド・ユートピア 脱北のゾロのレビュー・感想・評価

4.0
『生まれた国が悪かったの?』

コロナ禍前の時期に
北朝鮮からの脱北者を追ったドキュメンタリー
既に脱北した人のインタビューからは
閉ざされた北朝鮮の実情が垣間見れたり
命の危険から脱北した為
家族や親戚、友人に会えない後悔や憂い
望郷の想いにいたたまれない気持ちになる

詐欺かもしれないと思っても
可能性に賭けて、ブローカーに縋るお母さん

自分の生き方を否定する事になるから
考えを簡単には覆せないお婆さん

何とも辛い気持ちにしかならない…

数学の授業が強烈
 憎きアメリカ人が5人
 朝鮮軍が2人殺したら、残りは何人?



本作を見て
えっ?嘘でしょ?
こんな世界があるのか?
彼等は運が無い?可哀想…
何がいけないんだ?
自分には何が出来るのだろう?
日本は、どうすべきか?
彼等は幸せなのかもしれない
知らない事が幸せ…なのかも

色んな感情が浮かぶけど

あえて、感情を抜きにして
事実として認識する事が大事
例え、フェイクニュースだとしても
世界を知る事で相対的に
自分や日本について考える事が出来る

日本で生まれ育った自分について
色んな事を改めて気づければ良いのかな
どうするか?はまた次のステージ

思想、表現、選択の自由
規制、強制、洗脳
民主主義

年明けに読んだ本の中にも
社会的弱者の題材があって
何が出来るか?と考えたけど
不自由なく健常者に育ててもらい
普通とは何か?
幸せとは何か?
当たり前とは何か?を
噛み締めるきっかけとなった

52ヘルツのクジラたち
ハンチバック


また、厳しい食事環境も嘆いていた
戦争の要因にもなる食糧問題も気になったが
映画から更にかけ離れそうなので…やめとく
ゾロ

ゾロ