おなべ

沈黙の艦隊のおなべのレビュー・感想・評価

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)
3.6
◉連載当時、核を題材にした重厚な国際政治サスペンスとして社会現象を巻き起こした《かわぐちかいじ》原作の「沈黙の艦隊」が、待望の実写映画化。

◉日本の劇場版映画は初となるAmazonスタジオが製作を務め、防衛省・海上自衛隊の協力により、邦画では初の実物の潜水艦を撮影に使用。

◉主題歌は《Ado》が担当し、若い層にもアプローチ…ただ、おそらく鑑賞者は9割男性で、おじさん世代が占める典型的な男性向け作品。

◉映画の続きとなるドラマシリーズがAmazon primeで配信中。最近の原作ありきの作品は【映画化→続編はドラマ化】の傾向にあり、一部作品では賛否両論が巻き起こってる。

◉原作も所々は読んで、最終的な結末も把握済みで鑑賞に至る。

◉見どころは、緊張感のある潜水艦バトル。本物の潜水艦を使っているだけあり、リアルな鉄の塊は迫力があった。海中で流れるクラシック(モーツァルト)も、海中アクション×潜水艦とのアンバランス性が逆にハマっており、海江田の沈静的な性格や存在感を示す上でもマッチしていた。

◉ただ、政治ものの作品という事もあり、潜水艦バトルに行き着くまでは若干退屈なのと、政治・外交部分は難しく感じる人が多いかも…。
おなべ

おなべ