みーやん

レプタイル -蜥蜴-のみーやんのレビュー・感想・評価

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)
3.2
ベネチオデルトロが普通の刑事役で出番がすごく多く、日常生活シーンやアップのカットも多いのでそのへん眺められていられれば満足!という方にはまずまず気に入ってもらえるでしょうし、家でなんとなく時間があって何か観てみようかなっていうときにはちょうどいいぐらいなんじゃないでしょうか。なのでスコアは観てよかったかどうかの分水嶺にしている3.0は越えています。

ベネチオデルトロが出ていればそれで満足っていうのはとりもなおさず自分のことでして、ただボーダーライン関連2作はけっこうギョッとするバイオレンス&サスペンスな内容で、すっごく面白いし大好きなシリーズですけどあんまり気楽に観られないなーと。かといってアベンジャーズに出てたのとか、まあ楽しかったですけどコミカルすぎるしちょい役すぎますしね。そういう意味では実にツボというかそうそうこれぐらい安心して彼のことを眺めてたかったんだよねーと思いながら観てました。

なにやらミュージックビデオ出身の監督だそうで、イメージ先行の見せ方だったり音響だったり、そのわりには端折るところは余韻を残すためっていうより雑な印象だったりっていうのは偏見ですけどちょっとそれでかなって思ってしまいました。オリビアワイルド監督のドントウォーリーダーリンも、面白かったですけどちょっと通じるところがあってアーそういえば彼女も監督としてのキャリアはミュージックビデオが最初だったんだっけって思いました。こじつけかもしれませんが。

あとお話がまあ普通というか、最初から怪しげな人はけっきょく悪者じゃないんだろうなとか最初に怪しくない人がいちばん悪いんだろうなとか、この作品のネタバレ云々関係なくだいたい皆それなりに考えるようなことが大きく裏をかかれるようなことはまあ、あんまりないです。

ダークな雰囲気ではありますがドキーっとするようなショック描写や残酷描写は抑え目で、そこは物足りない人もいるでしょうけど軽く観たい人にはいいと思います。なんだかんだネガティブめな響きのことも書きましたが、全体としては自分がちょうど観たかったところにスポッとはまって楽しく鑑賞できました。ゆうても(これも偏見かもですけど)邦画とか日本のテレビドラマのサスペンスよりはずっとよくできていて面白いと思いますよ!
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