女性が主人公のリベンジものアクションで、そこそこコンパクトな話運びでサクッと終わる印象でした。アクションシーンもそこまで多くはないのですが、やはり87イレブン以降の潮流というか疲れたり痛かったり弾倉交換したり弾切れになったりっていう要素をリアルに入れ込んでる感じでかなりワクワクしました。ジョン・ウィックあたりも絶対に意識して作ってるでしょうけど、あっちほどのマニアが喜ぶフル装備で敵地に乗り込むのではなく作品の世界観や主人公の位置づけなどの「身の丈」に合った装備を使う演出なのもよかったですね。
主人公の出自やどういうキャリアを経てのこのスキルなのかとかは詳しく説明されないのですが、探偵としてはかなりワキが甘かったりするのでそのあたりサスペンスとしての整合性や緻密さが気になる人にはちょっとツッコミどころもあるかなとも思います。まあでもそこはそれ、ぐらいの感覚で観られるならかなり面白いアクション映画ですよ。ネトフリオリジナルのバイオレンスアクション長編映画で面白かったものとしてパッと思い浮かぶのは「楽園の夜」ですけど、あれよりも断然気軽に楽しめると思います。
まーとにかくこういう映画は主演の魅力が７割８割あたりまえってところなのも事実ですが、そういう点でも本作のチョンジョンソって初めましてなのですがかなりイイですね。このあと「モナリザアンドザブラッドムーン」っていうアメリカ映画に出てるのが公開されるようなのでめっちゃ楽しみです。ただキノフィルムズ配給っていう規模なので田舎のシネコンで上映するかはちょっと微妙かもなー。本作のネトフリでの回転数がそのあたりの公開状況も左右するかもしれませんし、そういう意味でも加入されてる方はぜひご鑑賞いただきたいところです！
