Saito

夜の河 4K版のSaitoのレビュー・感想・評価

夜の河 4K版(1956年製作の映画)
3.5
当時は相当良い感じの現代的な恋愛物だったと思われるが、良く言えばかなりポップな不倫映画。バリキャリ美人すぎる職人で営業力もエグい山本富士子が特に躊躇もなく妻子持ち男を一目惚れで責め立てる勢いと天然のあざと可愛さは見ていて元気が出る。人生元気と勢いが大事だ、というか。
また、男性のド直球セクハラ発言など当時はこんなだったんだなるほど、と記録として楽しめる部分もある。最近は何でも安くなってしまっているとか、和服はもう古いとか、染め物なんて前時代的な仕事やってられないとか、時代の変化の中における登場人物のぼやきは今とほぼ本質的に同じなところも興味深かった。
Saito

Saito