サンタムール

アンダーカレントのサンタムールのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカレント(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

湯布院映画祭二日目参戦の三本目。
監督今泉力哉×女優真木よう子×音楽細野晴臣
【アンダーカレント】

二本目の【シュート❗】が終わって会場を出たら既に長蛇の列ができておりました。
今回は特別試写になっており、無料で鑑賞できたのは限定120名のみ。アタシは朝イチで入場引換券をGETできたのだけれど、一時間半も待ったのにチケットとれなかったおっちゃんが激おこプンプン丸で、罪のないスタッフをどなり散らすという一幕も…😅
ま、今泉監督だもんなぁ。そりゃ人気監督だもんなぁ~。
アタシ的には今泉監督の独特の静かな台詞運びとかが、これまで寝落ち監督ランキング1位(失礼😅)だったんであるが…。
これは…。
凄く素敵な作品でした😭😭
何日も、この映画の事を考えて余韻に、浸れる‼️極上の難解作品。
原作漫画は未読です( ・`д・´)。

【アンダーカレント】

アンダーカレントとはー。
水や空気の底流、下層流の意味で、人間の心の奥底の感情等を意味します。

人をわかるってどういう事ですか?
偽りも、本当も、抱き締めながら、生きていくー。っていうフレコミです。


STORYは、夫に蒸発された銭湯の女主人(かなえ)が途方に暮れた日々から、銭湯♨️を再開するところから始まります。
求人紹介で突然にやってきた訳あり謎なイケメン男性(掘)がそこに住み込みで働くことになったり、友人に紹介された胡散臭い探偵(山崎)に蒸発した夫(悟)を探してもらうことになってアレコレっていう…。


物語が進むに連れてわかっていく、かなえの胸の奥の方の嘘と罪が重た過ぎる😭
あまりにも辛くて心がギューっと、なる。
かなえを演じた真木よう子は、どこかのインタビューで、撮影中は辛くてショックのあまり気を失ったはじめての作品だと語っています。
かなえのアンダーカレント、見事に演じきったよね。日本アカデミー賞とるんじゃないかな。

かなえの悲劇的な状況に、優しい味つけの掘もよかった。どこか訳ありなのはわかってましたが、そりゃ惚れるばい。いい男やもん。
罪に苛まれたかなえが首を絞めて殺してって、お願いした時、本当に首を絞めちゃうんじゃないかと思って一瞬ヒヤリとしたけど…。優しく涙をふいてあげて…😭😭
今回堀を演じた井浦新は、上映後の舞台挨拶や、シンポジウム、夜のパーティまで出席してて、ファンに対して思う存分トークしてくれて✨✨本当に素敵な俳優さんでした。
あの、知的で優しい口調は今泉監督の作風にピッタリかと。。

そして、笑いの味つけに友人役の江口のりこと
探偵山崎を演じたリリー・フランキーよ😂
リリー・フランキーのおちゃらけてるけど、いい探偵のフェロモンが好き。ホント大好き(大事なことは二度言う)

そして。離婚届と共にラスボスのように出てくる夫の悟を演じたのは永山瑛大。この、嘘っぱちのトンチキ野郎よ😤
かなえと悟が海辺で語り合うシーンは、ヒリヒリさせられた~。
悟のアンダーカレント。静かに受け止めたかなえが“最後にひっぱたいていい?”って言うんだけど、、。
真木よう子やけんねぇ。MOZUの時もアクションバリバリやけんねぇ。心の中で“イケイケ❗おもいっきりひっぱたいてやれ❗💨”とか思ってたんであるが…。

優しくマフラーをかけてやるなんて…😭

あぁ私ったら、すっかり汚れちまった悲しみに~😂😂

かなえと堀の着地点もふわりと、優しかった。


俳優もSTORYも音楽も、最高でした。
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