【1974年キネマ旬報外国映画ベストテン 第9位】
『ダーティーハリー』『地獄の黙示録』の脚本家として知られるジョン・ミリアスの監督デビュー作。実在した犯罪王デリンジャーとFBIの闘いを描いた作品。
とても面白い!迫力ある銃撃戦、キザなデリンジャーのキャラクター、デリンジャーと捜査官パーヴィスとの男の闘い…熱い!!
パーヴィスが追い詰めてはデリンジャーは華麗に逃げる、その繰り返し。そのたびに起こる銃撃戦の迫力が凄い。
そして何よりデリンジャーを演じたウォーレン・オーツ、そしてその愛人となるビリーを演じた歌手ミシェル・フィリップスの二人がいい。とにかくいい。ボニー&クライドを「チンピラ」と言い切るデリンジャーのかっこよさは男でも惚れる。ビリーが恋してしまったのも当然だ。
当時を再現した美術や衣装も素晴らしい。ラストに象徴されるカットのキレ味もすごい。ジョン・ミリアスはこれが初監督とは思えない出来映え。痛快なクライム映画!良作!