アラブ系女子学生を差別的に罵ったことで、懲罰委員会にかけられることになった老害教授が、クビ回避のための、その学生を個人指導してディベート大会に出場させ、イメージアップを図るという姑息な作戦にでる。
最初は嫌味100%のクズ認定だった老害教授が、最後はいい奴に見えてくるのが、なかなかハートウォーミング。
ディベート能力は自分を守るための盾であり、自分のナラティブを相手に押し付ける剣でもある。
が、誠実な人間関係を築くためには、一旦収めるべきテクニックでもあり、、そんなことをサラッと表現したかのような終盤のシーンが爽やかで良かった。
また、一番教育を受けてなさそうな奴が一番まともなことをしゃべっていたが、いじけてないでここから抜け出せよって云うメッセージも含めて、ちょっとグッドウィルハンティングのベン・アフレックを想起。
それにしても外人はちょっと傷つくとすぐに衝動的な行動に走るが、感情を抑えて少しは周りの迷惑を考えてもらいたいものである(偏見。ドラマチックにするための演出を真に受けないように)