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チップス先生さようならのTSのレビュー・感想・評価

チップス先生さようなら(1939年製作の映画)
3.6
【戦時下のヨーロッパの教育現場】76点
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監督:サム・ウッド
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ
収録時間:115分
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チップス先生という名教師の若き日を振り返る作品であり、同じ学校の教師としていろいろ感じることも多々あり。1世紀ほど前のヨーロッパの学校はこんなのかと思うと同時に、教育の重要性を再確認出来ました。戦争が勃発する中でも学校にくる意味とは?学校=教科を勉強するところ ではないということが伝えられたと思います。

ロバート・ドーナットは若き日のチップス先生を演じては老年期のチップス先生も演じています。この時代にしては、かなりハイクオリティのメイクアップであり、それが功を奏してか、彼はアカデミー賞主演男優賞にも輝いています。25歳で初めて教壇にたつチップス先生は子どもたちにからかわれます。歳といいまるで自分のことかと思ってしまいました。
彼は子どもを理解するためにはどうアプローチをすれば良いのか考えます。子どもを理解しないと学級経営なんてやっていけません。この頃から学校において確かな学力を形成するにはどうしたら良いのかということが考えられていたように見えます。

そしてこの職業を貫き通した人の背中はやはり美しい。チップス先生はこの職業を貫き通して誇りに思っていることでしょう。やり方は今と違えど、同じ道の者として是非見習いたいと思います。戦時のヨーロッパの教育状況も垣間見れる貴重な作品の一つと言えるでしょう。
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