ピロシキ

風の谷のナウシカのピロシキのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.2
「こわくない…」とそんな笑顔で言われましても、子どもの頃に見たあなたは相当怖かったんでございますよ。アニメーションとはいえ、これは戦争映画なんだもの。人が死に、動物が死ぬ。赤い血が出て、青い体液も出る。子どもには刺激が強すぎて当たり前である。

そんなナウシカと、このたび改めて対峙することができ、改めて金ロー感謝の日。強烈なイメージによってハッキリと表明されるのは、宮崎駿が抱く自然に対しての畏怖、文明に対しての嫌悪。「いちばんの環境保全は、人類絶滅です」とか真顔で言ってそうな監督の思想が、これでもかと詰め込まれている。こ、こわくない…

この超大作を見ても、大きく感化されてグレタさんみたいになろうとはもちろん思わない。道端でダンゴムシを見つけても棒で突ついたり踏んだりしないでおこうとか、別にそれぐらいしか出来ることはない。憎しみの連鎖は悲劇を生み出すことにしかならないということ、そして人間がどれだけ技術や知恵を尽くしても、最終的に大いなる自然に抗うことはできないということを、ただ読み取るのみ。終わらない戦争と、自然災害に思いを巡らせながら。

とりあえず漫画で続き読みますゥ。。
ピロシキ

ピロシキ