Bobsan

ファンタズムのBobsanのレビュー・感想・評価

ファンタズム(1979年製作の映画)
5.0
ファンタズム=奇妙な幻想、というだけあってどこからが現実でどこからが幻想なのか、はたまた全てが現実で全てが幻想とも言える、そんな作品ですね。
何の脈絡も無い出来事が次々と起こっては消えていき、それらが最後に繋がっていくのかと思いきやまったくそんな事もなく、適当なところでホラー映画っぽく終わります。
監督のドン・コスカレリは、この作品は自分が見た悪夢を繋いでそのまま映画にしたと語っているそうですが、まさにその通りで、夢というのはなんとなくストーリー的なものはありますが、突然場所が変わったり、物語が混沌として繋がらなくなったりするものです。そしてこれといった結末もないまま目を覚まします。
ドン・コスカレリはこれ以降パート4までシリーズの監督を務めますが、この題材なら永遠に続けられますね。今のところパート5で完結らしいのですが、是非シリーズの復活を望みたいところです。
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