Bobsan

発情アニマル/発情アニマル アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978のBobsanのレビュー・感想・評価

5.0
タイトルは「発情アニマル」、「女の日」、「悪魔のえじき」といくつかあるのですが、僕は「悪魔のえじき」が一番馴染みがあります。
日本公開当時(1979年)はスプラッター映画やスラッシャー映画といったジャンルが確立されていなかったので成人映画扱いになりましたが、本作はベルイマンの「処女の泉」、クレイブンの「鮮血の美学」に連なるレイプ・リベンジ映画です。
4人のレイプ犯のリーダー格の男が、「お前が俺たちを挑発したんだ。ノーブラでスケスケの服を着てただろう。ビキニ姿で寝そべって誘ったじゃないか」などと言うところが最悪ですね。
最近でも、少し挑発的な服装をしてライブをしていた人気女性DJがセクハラを受けた事が問題になった時に、「あんな格好していれば触られて当たり前だ」などとセカンドレイプ紛いで筋違いの批判をする人達が多くいましたが、どんな服装をしようがその人の自由なのに、ちょっと露出が多めだったからといって許可もなく一方的に触っていい筈がありません。その場の雰囲気とかつい勢い余ってという言い訳は通用しません。それが通用したら夏のビーチやプールサイドは大変な事になってしまいます。
そういう風潮をなくすためにも本作のように直接的な残酷描写のある、パワフルで格好いいレイプ・リベンジ映画は定期的に作られた方がいいような気がします。
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