久しぶりに最高にキマる映画を見れてとても楽しい気分です(笑)
クローン作るからって言われてサインを書かされ、あれよあれよと準備が進んでいくところ、好きすぎる。アレクサンダー・スカルスガルドの表情が面白すぎて、まずひと笑い。さらには、お金持ち道楽には度が過ぎているカオスにハマり、調子こき始めたあたりの「ブラボー!FOOO!」にもう声出して笑ってしまった。
ここまでは、クローンと自分がわけわかんなくなっちゃって…どんどん自分を殺していく…というようなありがちな展開を想像して見ていたが、記憶を引き継いだクローンかつオリジナルと大差ないという時点でもはやそこに燻っている映画ではなかった。自分とは一体なんなのか?ではなく、自己破壊…!
また、トンデモ法律のリゾート地だが、そこを追求するものではなく、あくまで世界観設定であることも良かった。
そして、度がすぎるお金持ちたちがバカンスを終えて現実へ帰っていく中、戻って来れない(まだそこにいる)主人公は偽物のセレブ感もあって面白かった。
気味が悪いお面が出てきていたが、こうなってしまうことが示唆されているようでよかったし、ビビッドカラーなオープニングやエンディングはおしゃれでかわいい。
クローン生成シーンやセックスシーンの実験的な映像も楽しい。
ミア・ゴスは流石の強烈な演技で、とんでもないファムファタール。彼女の声が独特で頭から離れない!
リゾート地に来てとんでもないことに巻き込まれていく良いバカンス映画でした(笑)